私は転勤族の妻たちの一人。転勤族にはさまざまな問題が絡みますよね。
転勤族ならではのお悩みについて、共有・解決に向けて記事を書いています。
転勤になったとき、子供はいつまで転勤先についていくのか問題。答えがなかなか出ない課題の一つです。
子供が転勤にいつまでついていくのが一番いいのか?正直、その答えに指南はあっても正解はなく、その未来は運ですらあります。
「絶対ダメ」「かわいそう」などという言葉に惑わされず、そのときそのときで自分の家族に合った選択をすることが大事です。
「遅くとも中学まで」「小学生高学年」などさまざまな意見を聞きます。
中でも【絶対】という言葉を使う人を時折見かけますが、正直、これは参考には値しません。
なぜこの問題が解決せずに幾度となく悩みとして挙がるのか?これこそがその理由です。
それぞれに置かれている状況や悩みは一見似ているようで実は全く違います。だから納得できずに、「うーん、でもなぁ」と悩むわけです。
ちなみに私は子供時代も転勤族。
転勤帯同は高校まででしたが、その途中、一時的に単身赴任になり、後追い引っ越しをしたときもありました。気持ちや家族の変化についてもお話します。
転勤で子供はいつまでついていくのかの正解は!?
転勤になったとき、子供はいつまで転勤先についていくのか問題ですが、その答えに【正解】はありません。
何をもって「正解」とするのか?は難しい問題であるうえに、はっきりと申し上げると、そのほとんどが思っている通りにはいきません。
どん底にいれば普通が最高になるし、普通であればもっともっと、と欲張りになる。人間とはそういう生き物です。
入院をしたときに、何もない平穏が一番、と思うのがその例ですね。
実家が近くにあり、地元魂みたいなものがあり、家族が納得して、早い段階でぱっと「転勤にはついて行かない!」と定住を決められる人は正直うらやましいです
我が家は親も転勤族(今は定年退職しましたが)、私も夫も転勤族だったので、そもそもみんながバラバラ。
結婚したときは、それぞれの両親も離れていて、自分たちも馴染みのない場所でした。(夫はそこで働いてはいましたが)
夫は単身赴任、だとしても私は一体どこに定住?といった感じ。
転勤族の友人でも同じような方がいました。両親が亡くなっているのでそもそも定住するところから決めなくてはならない、と。そうなると簡単には決められません。
ネット上や周りの転勤族の皆さん、子供時代のに知り合った転勤家族。その行く末はさまざま。
- 単身赴任をずっとして、離婚に至ったケース
- 逆に転勤をたくさんしたので、最後の大学受験は地獄だった、というケース
すべてうまく事が進み、子供のためにもなった、という未来に当てはまるコースなんて存在しません。
よって何が正解なんてありません。
もちろん、「経験から(結果を見て)」「兄弟(違い)を見て」「周りの意見から」ということからおっしゃっているので至って全うなご意見であることはその通りです。
その方々にとっては、「その道(違う道)が正解だった」ということなのでしょう。
しかし、実際問題【絶対これが正しい】なんていう答えはないのです。
どうしてか?それは、家族、実家、子供の性格、大人の事情、今いる場所や転勤先、転勤期間、さまざまな状況など、何もかもが、それぞれ違うからです。
参考にすべき点はもちろんあるでしょう。ただ、ここで声を大にして言いたいのは、外野の言葉は気にしなさんな!です。
- 「小学生高学年で転勤について行かせるなんてかわいそう」
- 「中学生で転勤について行かせるなんて絶対やめたほうがいい」
- 「高校生で転勤について行かせるなんてもってのほか」
…そんな言葉を真に受ける必要はありません。
確かに、それぞれの意見に、それを言わざるを得ないであろう理由は存在しています。
ただし、それは本当に「絶対だめ」なのかと言われれば違います。
むしろ、この道も正解だったけれどあの道も正解だった、むしろあの道の方が良かった、というようにその結果は見てみないと分かりません。
はっきり言ってその先の未来は誰にもわからない=「運」ですらあるのです。
だからこそ、家族で話し合って、決めた道を進む。これが正解となるのです。
そしてそれよりも何よりも大切なことは、転勤族の務めです。
生きていくうえで「転勤族」はそれぞれの家庭の違いの一つにすぎません。
実際には、親の介護や同居、夫婦問題、親の事情、子供の事情、仕事、収入など、もっとさまざまな問題が渦巻いています。
ただやはり、転勤族は、帯同するにしろ単身赴任をするにしろ、そうではない家族と違うので、転勤族としての務めがあります。
転勤族としての私のスローガン
- 家族の誰一人として取り残さない
- 子供の心を大切にする
- 軌道修正の道も残す
- 家族が笑顔でいること
- お金は大事!
あなたの家族にあった軸をスローガンにしてみてください
例えば、お金は悩まないほどある!というあなたなら(うらやまし…)そのスローガンはまた違ったものになりますし、子供の教育がすべて!というあなたもまた違うスローガンになるでしょう。
それはあなたの家族が決めることです。
そして、できる限り、選択後のフォローをしましょう。それでも、家族が壊れてしまうことだってあるのです。でもそれって転勤族だろうがそうでなかろうが起こるときは起こってしまうもの。
先々どの道を選ぶかをずっと考えるのではなく、後悔しないようにそのときそのときで判断した道を進んでいってください。
子供が親の元にいる時間なんてあと何年でしょう。家族が今の家族の形でいる時間は本当に少ないです。
これは、子供のことを何よりも一番に考えて動かない、とも捉えられるし、皆一緒にいるべきである、とも捉えられますね。
私には現在小学生の子供が2人います。現在は帯同中。この先どうなるかはわかりません。
全ては結果論でしかありません。
この先の道や未来は、ここでできるだけ引き続き共有していきたいと思っています。
転勤で子供は何歳まで帯同するかの目安はあるか
転勤族で子供がいる場合、帯同するかしないかはそれぞれの家族のあり方で決めることが大事であることをお伝えさせていただきました。
とはいえ、周りの動向は人間誰しも気になるもの。また、「目安」なるものを知っておきたいという気持ちもわかります。
実際には子供はいつまでついていくのだろう?ということで、ネットやSNSの意見をまとめてみました。
子供は何歳まで帯同するのか?というアンケート結果がありましたので参考にさせていただきました。
【子供は何歳まで帯同するのか?】あるアンケート結果① | |
子供が中学生 | 約20% |
子供が小学校中学年 | 約15% |
子供が小学校低学年 | 約15% |
子供が小学校高学年 | 約12% |
子供が高校生 | 約12% |
定年まで | 約12% |
【子供は何歳まで帯同するのか?】あるアンケート結果② | |
子供が小学生まで | 約45% |
子供が未就学まで | 約24% |
子供が中学生まで | 約14% |
ついていかない | 約10% |
ずっとついていく | 約4% |
※その他(ついて行かない、わからない、など)もあります
※割合はわかりやすく若干の調整をしています
SNSやyahoo知恵袋などの発言では「早い段階」の意見がどちらかといえば多かったので、このアンケート結果は意外な結果でした。
現在実際に帯同している人や、今後の予定として、というように、立場はバラバラのようでしたが、結果もバラバラ。
実際にはこれだけ意見が分かれています。
その背景には、海外転勤だったり、都会と地方の問題であったりとさまざまあるのだと推測します。(もちろんそれ以外の理由も多数)
「中学校は、もうついていくべきではない」「高校生は絶対だめ」「小学生まで!」などという意見を聞きますよね。
最初に申し上げたとおり「絶対」に惑わされないようにすることは大事ですが、経験から伝えてくれていることは確かです。
実際問題、小学・中学・高校で、「何歳までついていく」という目安になる違いというものが存在します。
小学校の違い【何歳までついていくかの目安】
義務教育。教科書は全国共通ではないが、文科省で教科書検定に合格した教科書の中から、各地域の教育委員会が選ぶような形。
すべて文科省が定めた「学習指導要領」に沿っているものなので、内容は違えど基本的な学習の基礎は同じ。ただし社会はその地域特有の学びや歴史を学ぶ機会が多い。
※学校教育法等の改正により、教科書は2024年度に紙媒体・デジタル版ともに無償化されています
中学校の違い【何歳までついていくかの目安】
義務教育。同じく、文化省の検定に合格した教科書を必ず使用しなければならないと義務付けられている。
すべて文科省が定めた「学習指導要領」に沿っているものなので、内容は違えど基本的な学習の基礎は同じ。中学がどの教科書を採択しているかは簡単に検索できる。
学習の学年が異なることもある。(A中学校は1年で習う地理がB中学校では2年で習うなど)
※学校教育法等の改正により、教科書は2024年度に紙媒体・デジタル版ともに無償化されています
高校の違い【何歳までついていくかの目安】
義務教育ではない。同じく、文化省の検定に合格した教科書を必ず使用しなければならないと義務付けられている。
小中とは違い、高校は基本的に受験が必要。(エスカレーター式は別)こういったことからも、学校ごとに教育方針が違うことが特徴。
学力レベルや独自の学科など、高校によって違う。教科書は同じでも、補助教材や授業内容は学校によって違う。
※高校の教科書は特別な支援制度がない限り、基本的には有償です
転校でいろいろなことが様変わりすることは確か
教科書が変わった、中学で習っていないものが修了していた、私立⇔公立など、学校が変わるといろいろと様変わりすることは確かです。
私は、高校で転勤がありましたが、後追いをしたので卒業までいることができました。
高校を転校していたらどうなっていたのか?それは分かりません。ただ、高校というのは、とても大切な青春時代でした。
子供時代、高校での転勤で後追い引っ越しを選びましたが、そのときの気持ちは…
中学までは、転勤したくない、というような気持ちは特に持っていませんでしたが、高校は、違いました。
今思えば、中学は特に思い入れもなかったような気がします(笑)
対して高校は受験で入ったうえに、思春期真っ只中。まさに青春!勉強に恋愛にとにかく楽しい時代でした。
今思えばですが、3年間同じところで過ごせたのは本当にありがたかったと思います。
ただし、これは子供にもよりますし、逆にその学校で何か問題を抱えている可能性もありますよね。まさにそのときになってみないと分かりません。
また、これはいつかまたお話しようと思いますが、単身赴任中、夫婦仲は冷え切りました。(お察しください…)
もちろん、どこにいたって可能性はあるわけですが、いろいろと考えると、このときばかりは、家族が離れた代償であったと思っています。
私が高校時代を楽しく終えたあとに事の顛末を知ることとなりました。
本当に何が正解なんでしょうね…。と書いていても思います。
もし家族がずっと一緒だったら…?と考えてしまうことがあります。
もちろん、帯同していても夫婦仲は壊れていたかもしれないし、私が転校した高校で道を外したかもしれない。その未来は分からないわけです。
次項では、転勤で子供がついていくタイミングについてお話します。
転勤で子供がついていくタイミングはある!?
転勤になったときに、子供が未就学児なのか、小・中・高・大学なのか、そしてそれは学期途中なのか、学期始まりなのか、そのタイミングはさまざまでしょう。
帯同する場合、基本的には転勤となったときに引っ越しですが、そのタイミングによっては、子供と片親が残り、転勤する夫(または妻)が先に異動する、という選択肢もあります。(もちろん、可能であれば、ですが)
あらかじめある程度のタイミングを決めておくと、慌てずに済むかもしれません。
妊娠中
妊娠中はできれば避けた方がよいでしょう。
私はたまたま妊娠中の転勤はありませんでしたが、あっても動ける状態ではありませんでした。
安定期だとしても、本当に何が起きる分かりません。
生まれたときは救命救急センターに入りました。1人の命を授かり、無事に産み、育てるということは本当に奇跡です。
新生児期
新生児期は避けるべきです。産まれた病院にてしっかりと検査・フォローが終わり、外出許可を得るまでは避けましょう。
何より、本当に大変&愛おしいとき…!
0歳~1歳
まだ動きが少ない頃の移動は比較的楽です。
寝不足が続く親は体に鞭打つような大変さはありますが(苦笑)引っ越し作業や手続き等を助けてくれる人がいるならば、タイミングとしてはよいかと思います。(私はほぼ一人でやりましたが…!)
2歳~3歳
目が離せないときで親は大変ですが、幼稚園に入るまえ、もしくは保育園ならば時期を考えずに引っ越しができるのでタイミングはベストです。
保育園に入っていない場合でも、一時預かりができる保育園を探しておき、いざというときに利用できるようにしておくと、引っ越し準備や当日など、役立ちます。
我が家の息子は段ボールに詰めた荷物を端から出していました…。
途中から、それ専用の段ボールを作りました(笑)
4歳~6歳
初めての集団生活を送っている最中。子供にも親にも友達ができてくるころ。
ただ、意外にも子供は新しい環境に慣れるのが早く、新しい場所にも早く順応できる可能性が高いです。タイミングも特に気にしなくても困りません。(※子供の性格にもよります)
行事に参加したいという思いが芽生えてくるので、後追い引っ越しが可能な場合は、その行事が終わったら、など調整できる場合は調整しましょう。
よく相談があるのが「年長のとき」です。
タイミングを選べるのなら、小学校入学まであと1年でも半年でも、子供や親の交友関係を優先してよいと思います。
年長の途中での引っ越しと、卒園してからの引っ越しとでは、大変さはさほど変わりません。どちらも大変です!(笑)
年長児の引っ越しは…
- 年長で引っ越し…転勤先の園への編入手続きや、制服やその他用意するものなどがあります。(貸与してくれるところも多いです)
- 卒園してから引っ越し…事前に行う手続きが必要なのと、通学路などの確認が直前になってしまいます。
どちらが大変かと言われれば、どちらも同じ。そのときの状況や子供の様子などを考慮して決めるといいでしょう。
小学校・中学校・高校
入学前がベスト。小学校も中学校も高校も、入学時にはすべてが知っている人ではなく、さまざまな方面から人が集まるので、タイミングとしては一番いいでしょう。
私は、自身が小学校のとき、前の学校は5年生で、新学校では6年生だったので、いけませんでした(涙)小学校だったので、そこまでの落ち込みはありませんでしたが…。
4年生で修学旅行はあまり考えられませんが、学校によっては5・6年で違う可能性がある、ということも頭に入れて置くといいでしょう。
それ以外でのタイミングのベストは、やはり新学期が始まる4月です。
運動会は春にある学校と秋にある学校とがあります。また、クラス替えがあることが多いのでどの学年でも比較的入りやすいかと思います。
あくまでもこれは、可能ならばのタイミング。
実際には転勤は、自分も含め、周囲の友達を見ても、4月ではないことも多いです。
こればっかりは、せめて転勤の時期は4月にまとめてほしいものですね。
ただ、そうなると引っ越し難民になり、住む家が選べなくなり、どちらがいいかはそれもまた人によりますね。
借り上げや寮は悩むことはありませんが、我が家は自分で選べるので悩みたい。ただ、時間は全くないです(笑)
でも私にとって家はとても大事。ただでさえ、新しい土地にいくのですから、テンションが下がりまくる家には住みたくない、と思ってしまいます。
調整するとなればそれはそれでなかなか難しいことなのですが、ついて行くのならば、後追い引っ越しも念頭に置いておくと選択肢が増えると思います。
実際には、春以外でも、夏休み明けや7月くらい?の転校生も多々見かけます
まとめ
- 転勤で子供がいつまでついていくのかの正解はない
- 転勤で、帯同でも単身赴任でも、すべてがうまくいき、子供の未来も大成功だった、という正解のコースなどは存在しない
- 転勤で子供が何歳までついていくかの目安となるものはある
- 転勤で子供が何歳までついていくか?実際のアンケートではその決断はバラバラ
- 転勤で子供がついて行くときのタイミングはいくつかある
- 転勤で子供がいつまでついていくのか、外野の言葉は気にするな!
転勤になったとき、子供がいつまでついていくのか、どこに定住するのかなど、家族の課題はてんこ盛り。
いさぎよくここを定住とする!と決められるのならそれがいいのかもしれませんが、すべてのことを妥協せずにことを進めることは困難です。
家族で決めた道が、大事です。どの道を選んでも正解のコースなんてものは存在しないことを頭に置き、進みましょう。
ただしその道を進んだあとのフォローは大事です!
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